© Shinro Ohtake / dogo2021
  • 2022年

    熱景/NETSU-KEI

    道後温泉本館の後期保存修理工事の期間中、建屋をすっぽり覆うテント膜を、愛媛県宇和島市を拠点に創作活動を行う画家の大竹伸朗さんが作品化。自家製色紙を指でちぎった「ちぎり絵」の手法で表現された5枚の原画を、約25倍でターポリン素材に高精細プリントしました。職人的技術の粋を集め、紙を破った紙繊維の断面や筆のハケ跡、重ねられた色の奥行きまで生々しく残るなど、エッジがシャープで色鮮やかに再現されています。本作品は大竹氏にとって、最大のパブリック作品です。
    テーマは水・熱・光、また人や街の生み出すあらゆる「エネルギー」。温泉には地中から天界へと通じる宇宙的イメージがあり、道後に湧き続ける「湯」のイメージから色と形を通して尽きぬエネルギーを表現しました。

    作品設置期間:

    2021年12月17日(金)~2023年10月末(予定)

    作品設置場所:

    道後温泉本館

    大竹 伸朗
    おおたけ しんろう

    1955年東京生まれ。1980年代初頭より国内外で作品発表を開始。1988年に制作拠点を愛媛県宇和島市に移し、絵画を中心に音や写真、映像を取り込んだ立体作品、エッセイ、絵本など多彩な作品を展開。2014年、国内外4カ所で行われた展覧会の功績により芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2022年2月ハワイ・トリエンナーレに参加。同11月東京国立近代美術館にて個展開催(~2023年2月5日)。
    愛媛県美術館(2023年5月3日~7月2日)、富山県美術館(2023年8月5日~9月18日)に巡回。

    Photo by shoko

道後オンセナート2022(DOGO ONSENART 2022)

2022年、「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一環として、4年ぶりとなる芸術祭「道後オンセナート2022」を開催しました。
テーマは「いきるよろこび」です。2021年に先行して作品を公開した大竹伸朗さん、蜷川実花さん、隅川雄二さん、尾野光子さんの4名の作 品に加え、過去最多となる約30組のアーティストやクリエイターが参加、自由に鑑賞できる常設のアート作品を設置するほか、イベントを随 時開催し、いつ来ても楽しめる、何度も訪れたくなる芸術祭を開催しました。
道後温泉は昔も今も、人の身体を、心を温め続けてきました。心身を癒し、活力ある人生を送り、また、活気あふれるまちを未来につなぐた め、地域とアーティストやクリエイターが協力しあい、道後を、世界を温めました。

会期:2022年4月28日 〜 2023年2月26日

DOGO ONSENART 2022

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道後におけるアートの取り組み