• 2022年

    マチコトバ – カニエ・ナハ

    [選定作品]
    大森靖子「アナログシンコペーション」
    NexTone PB000052442号

    [選定理由]
    松山市出身の「超歌手」大森靖子さんの楽曲の中でもっとも愛聴している曲の一節です。
    「Hey Joy」と「平常」が音で重ねられ、「平常に生きてる」ことが喜びそのものだとあらためて知らしめてくれます。
    それと同時に(それ以上に)、「嫉妬してる/透明衝動/未来都市線/夜は飛行機雲みえない」と畳みかける言葉や音の拍動とイメージの重畳、その逸脱の躍動こそが湧出する「生きるよろこび」の源泉なのだと、身体で浴びて浸かって、唇で辿って口游めば、まじまじと体感することができます。

    平常に生きることはつねに逸脱しつづけることでもある。逸脱する自己と他者と、逸脱しつづけながらも平常に併行に生き合うことの、各々のあまりにも複雑な「生きる」という手仕事で奏で合うシンコペーション。

    設置期間:

    〜2023年2月26日(日)

    設置場所:

    ホテル古湧園 遥 ロビー ガラス面

    カニエ・ナハ
    カニエ・ナハ

    詩人。2010年「ユリイカの新人」としてデビュー。 詩集『用意された食卓』でエルスール財団新人賞、第21回中原中也賞受賞。新聞や雑誌に詩、エッセイ、書評等を寄稿するほか、本のデザインや手製本による詩集プロジェクト、朗読パフォーマンス、アーティストとのコラボレーションを多数行っている。主な展示に「MOTサテライト2017 春」(東京都現代美術館)「さいたま国際芸術祭2020」「謳う建築」(WHAT)など。

道後オンセナート2022(DOGO ONSENART 2022)

2022年、「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一環として、4年ぶりとなる芸術祭「道後オンセナート2022」を開催しました。
テーマは「いきるよろこび」です。2021年に先行して作品を公開した大竹伸朗さん、蜷川実花さん、隅川雄二さん、尾野光子さんの4名の作 品に加え、過去最多となる約30組のアーティストやクリエイターが参加、自由に鑑賞できる常設のアート作品を設置するほか、イベントを随 時開催し、いつ来ても楽しめる、何度も訪れたくなる芸術祭を開催しました。
道後温泉は昔も今も、人の身体を、心を温め続けてきました。心身を癒し、活力ある人生を送り、また、活気あふれるまちを未来につなぐた め、地域とアーティストやクリエイターが協力しあい、道後を、世界を温めました。

会期:2022年4月28日 〜 2023年2月26日

DOGO ONSENART 2022

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道後におけるアートの取り組み