• 2022年

    マチコトバ – 石川 直樹

    [選定作品]
    「海底の修羅」(石牟礼道子『石牟礼道子全詩集』(石風社)より)

    [選定理由]
    「海底の修羅」を噛みしめながら読むと、石牟礼さんが、強くたおやかな鯨のように思えてくる。
    あるいは、海そのものといってもいいだろうか。海に溶けてゆく鯨、それがこの詩に対するぼくのイメージだ。
    こんなにも揺さぶられる詩を残してくれた石牟礼さんに、心から感謝の念を捧げたい。

    設置期間:

    〜2023年2月26日(日)

    設置場所:

    宝厳寺から伊佐爾波神社への遊歩道

    石川 直樹
    いしかわ なおき

    写真家。1977年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2010年『CORONA』(青土社)で土門拳賞、2020年『まれびと』(小学館)、『EVEREST』(CCCメディアハウス)で日本写真協会賞作家賞を受賞。開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』ほか著書多数。最新刊に『STREETS ARE MINE』(大和書房)など。

道後オンセナート2022(DOGO ONSENART 2022)

2022年、「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一環として、4年ぶりとなる芸術祭「道後オンセナート2022」を開催しました。
テーマは「いきるよろこび」です。2021年に先行して作品を公開した大竹伸朗さん、蜷川実花さん、隅川雄二さん、尾野光子さんの4名の作 品に加え、過去最多となる約30組のアーティストやクリエイターが参加、自由に鑑賞できる常設のアート作品を設置するほか、イベントを随 時開催し、いつ来ても楽しめる、何度も訪れたくなる芸術祭を開催しました。
道後温泉は昔も今も、人の身体を、心を温め続けてきました。心身を癒し、活力ある人生を送り、また、活気あふれるまちを未来につなぐた め、地域とアーティストやクリエイターが協力しあい、道後を、世界を温めました。

会期:2022年4月28日 〜 2023年2月26日

DOGO ONSENART 2022

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道後におけるアートの取り組み