©MASASHI ASADA / Dogo Onsenart 2018
  • 2018年

    鷺の恩返し

    3000年の歴史をもち、日本最古の温泉とも言われる道後温泉には、数々の物語が残ります。「足を怪我した白鷺が道後の湯に足を浸すと傷が癒えた」という古の白鷺伝説から閃きを得た浅田政志は、8連作のセルフポートレートを制作 しました。白鷺伝説から聖徳太子の来浴、現代の道後温泉の賑わいまで、時代の変遷の中で8つの印象的な場面を取り 出しました。道後で生きる人々がその時代の主人公に、それを見守る鳥人間鷺太郎に浅田政志が扮し、話のいわれに 所縁のある土地で場面を再現した道後愛溢れる共同作品です。

    展示期間:

    2018年4月14日〜2021年2月28日

    場所:

    道後舘(2019年2月まで道後温泉本館1階廊下に展示)

    浅田 政志
    あさだ まさし

    写真家。1979年、三重県生まれ。自らも被写体となった家族写 真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。 2013-2014年には三重県文化審議会審議委員、2016年に内 閣府主催伊勢志摩サミットフォトコンテストにて審査員をつとめ、 日本各地の市井の人々を撮影するアートプロジェクトや写真の 啓蒙活動に精力的に取り組んでいる。主な展示は『TsuFamily Land 浅田政志写真展』(2010年:三重県立美術館/個展)、『八 戸レビュウ』(2011年:八戸市ポータルミュージアムはっち)、『記念日をつくる記念写真』(2011年:ミュゼふくおかカメラ館/個展)、『LOVE 展』(2013年:森美術館)、『拡張するファッション展』 (2014年:水戸芸術館、丸亀市立猪熊弦一郎現代美術館 )『ほぼ家族。』(2016年:入江泰吉記念奈良市写真美術館/個展)、『香港国際写真祭』(2016年:香港/外国人招待作家として招 致)。著書には『NEW LIFE』(赤々舎)、『家族新聞』(幻冬舎 刊)、『八戸レビュウ』(美術出版社)、『南予写真 NANYO』(日本文芸社)、『卒業写真の宿題』(赤々舎)、『アルバムのチカラ』(赤々 舎)、『みんなで 南三陸』(南三陸町) などがある。著書である『浅田家』、および『アルバムのチカラ』(赤々舎刊)を原案とした映画『浅田家(仮)』の公開を2020年に控えている。

道後オンセナート2018(DOGO ONSENART 2018)

「道後オンセナート」のコンセプトテーマは2014年に引き続き、「アートにのぼせろ ~温泉アートエンターテイメント~」です。「のぼせる」とは夢中になるということ。 道後で展開されるアートは一部の人々に与えられる“特別なもの”ではなく、自由に感じられる、鑑賞できる、ごく身近なものです。 日本最古といわれる道後温泉で、人と土地のエネルギーを浴び、体験することで、大人も子どもも、遠方から来る人も地域の人も、 頭も体も楽しく「のぼせよう」というメッセージが込められています。
2017年9月のプレオープンを皮切りに、2018年4月のグランドオープン、2019年2月のフィナーレまでの18ヶ月間、ホテルや街中に設置される作品と多様なイベントを組み合わせて展開されまました。

会期:2017年9月2日 〜 2019年2月28日

道後オンセナート2018

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道後におけるアートの取り組み