• 2022年

    マチコトバ – 桃江 メロン

    [選定作品]
    ドン・デリーロ 著/上岡伸雄 訳 『ボディ・アーティスト』(新潮社)
    Extract from THE BODY ARTIST by Don DeLillo
    Copyright ©2002 by Don DeLillo
    Permissions granted by the author c/o The Wallace Literary Agency, a division of Robin Straus Agency, Inc., New York through Tuttle-Mori Agency, Inc., Tokyo

    [選定理由]
    選んだテキストは、ある夫婦の、朝の窓の外の景色である。
    自然の中で生きる生物、朝日の中の自然そのものにも生命の輝きが感じられる。
    この朝に続くのは夫の自殺。生命は、死の対極となって初めてその存在を顕す。
    今、生きている私は気が付いた時にはすでに産まれており、人生は漠然と始まっていた。死を意識する瞬間、唐突に今まで生きていたことに、まぬけ顔で気付くはずだった。2020年初頭、地球は「今、まさに生きていること」に覚醒した。

    設置期間:

    〜2023年2月26日(日)

    設置場所:

    道後hakuro 入口 アプローチ天井面

    桃江 メロン
    ももえ めろん

    プロデューサー・著述家。早稲田大学卒業後、渡米。NYのコロンビア大学大学院・映画学科で修士号取得。在学中に脚本・監督した短編映画、数本が、全米とヨーロッパで開催された映画祭で、入賞上映される。2010年、小説「表参道EXIT A4」でランダムハウス講談社新人賞受賞。現在は、海外からのアーティストの招聘、日本のミュージシャンの海外ツアーなど、代官山のイベントスペース、「晴れたら空に豆まいて」を中心に、音楽、映画、伝統芸能のイベントをプロデュース。

道後オンセナート2022(DOGO ONSENART 2022)

2022年、「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一環として、4年ぶりとなる芸術祭「道後オンセナート2022」を開催しました。
テーマは「いきるよろこび」です。2021年に先行して作品を公開した大竹伸朗さん、蜷川実花さん、隅川雄二さん、尾野光子さんの4名の作 品に加え、過去最多となる約30組のアーティストやクリエイターが参加、自由に鑑賞できる常設のアート作品を設置するほか、イベントを随 時開催し、いつ来ても楽しめる、何度も訪れたくなる芸術祭を開催しました。
道後温泉は昔も今も、人の身体を、心を温め続けてきました。心身を癒し、活力ある人生を送り、また、活気あふれるまちを未来につなぐた め、地域とアーティストやクリエイターが協力しあい、道後を、世界を温めました。

会期:2022年4月28日 〜 2023年2月26日

DOGO ONSENART 2022

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道後におけるアートの取り組み