©Tomoe Shinohara / DOGO ART 2023
ホテル古湧園 遥
篠原 ともえTOMOE SHINOHARA(株式会社STUDEO)
地球が生んだプロダクト 伊予砥
コンセプト
古代より愛媛県 (伊予国) の名産とされた砥石「伊予砥」に焦点を当て、その機能や天然砥石の魅力をマクロからミクロの視点で検証し、伊予砥のリブランディングを図る。「ホテル古湧園 遥」では、図解を交えた伊予砥の解説や実際の砥石を展示し、それらの情報を掲載したリーフレットを配布することで、さらなる認知の向上を目指す。伊予砥の再評価は、愛媛の土地の豊かさを再認識することでもある。本プロジェクトが県外はもとより、地元の皆様の伊予砥に対する意識を高め、ひいては砥石産業の活性へと繋げる糸口になることを期待したい。また現在、伊予砥を伝えるためのプロダクト「石皿」の制作にも挑戦中。
製作協力:千山窯 / 石真堂
撮影:堀内麻千子
編集:清水淳子(ジャンボ編集室)
企画・デザイン:STUDEO
撮影:堀内麻千子
デザイナー/アーティスト。
1995年歌手デビュー。メディアでの活動と共にデザイナーとしても創作活動を続け、これまでに松任谷由実コンサートツアー、嵐ドームコンサートなど、アーティストのステージ衣装を手がける。2020年、夫でアートディレクターの池澤樹とクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立。以後チームとして、ブランド戦略のコンセプト構築から、コミュニケーションの設計、ビジュアル開発、空間デザインまで一気通貫した仕事を目指している。2022年、デザイン・ディレクションを手掛けた革の着物が第101回ニューヨークADC賞(銀賞・銅賞)、東京ADC賞を受賞。
©Ayako Kuno / DOGO ART 2023
久野 彩子
古代より伝承や逸話が残されており、偉人や墨客に愛されている道後温泉地区を歩き、過去と現在が共存している印象を持った久野氏が、町の地下を流れる温泉の湯の通り道をマッピングした作品「route」という象徴的な作品ほか、椿、湯玉、送湯管など、土地の物語を彩る特徴的な7つのモチーフを素材に、ロウを原型に整形したきめ細かな意匠の金属パーツで制作。歴史の積み重ねを感じる重厚感、物事を持続させ発展させていく生命力や希望といった思いを託した。会場となるホテルが所有する地域の伝統工芸品に自身の作品そのものを寄生させ動き出しそうな感覚を加え、双方に瑞々しさを与える。
©Ayako Kuno / DOGO ART 2023
route
©Ayako Kuno / DOGO ART 2023
transform-drop-
transform-pipe-
©Ayako Kuno / DOGO ART 2023
連綿とつづく
©Ayako Kuno / DOGO ART 2023
connect
©Ayako Kuno / DOGO ART 2023
枯れない花
©Ayako Kuno / DOGO ART 2023
water ripples
紡ぐ
※作品ご購入をご希望の方はフロントまでお問い合わせください。
2008年、武蔵野美術大学 工芸工業デザイン科金工専攻 卒業。2010年に東京芸術大学大学院美術研究科工芸専攻(鋳金)修士課程 修了。ロストワックス鋳造技法を用いて作品を制作。ロストワックスとは、ロウで作った精密なカタチを金属に置き換える手法で、硬質で重厚な金属の質感と共に、細部にまで技巧を凝らした表現も併せ持っている。手間を厭わない職人気質を有する一方で、都市をそのミクロな作品の中に封じ込めるコンセプトは工芸領域を超えて、新しい可能性を開いている。
2017年・2022年には金沢・世界工芸コンペティション(金沢21 世紀美術館/石川)にて入選。
コロナ禍以降は、町に出ることが減り、より自身を取り巻く環境を見つめ直し、自然などをも表現するようになったという。
- 住所
- 愛媛県松山市道後鷺谷町1-1
※駐車場はございませんので近隣のパーキングなどをご利用ください。
駐輪場につきましても周辺の駐輪場をご利用ください。
- 観覧時間
- 13:00 ~ 20:00
※状況に応じて変更あり