道後到着からホテル・チェックインまでの半日間を どっぷり道後で過ごすフォトジェニック・アート旅!
道後温泉の最寄駅、道後観光の交通拠点でもあります。道後市内を走り、人々の目を楽しませている「坊っちゃん列車」の終着駅。明治の面影を残すレトロな雰囲気の駅舎とともにフォトスポットとしても人気です。
道後温泉駅前、道後商店街の入口にある広場。明治24年から昭和29年まで道後温泉本館で使用した湯釜から出る「足湯」、「坊っちゃんカラクリ時計」などがあり、温泉情緒あふれる人気のスポットになっています。また、お隣りの道後観光案内所壁面には浅田政志さんによる「鷺の恩返し 第八章 その弐ー朝六時、本日も湯が湧き人集うー」、少し足を伸ばせば久村卓さん、谷このみさん、石井七歩さんの作品も展示されています。
商店街の入り口にある道後観光案内所内には、道後オンセナートのアートに関する案内をしてくれる専用の窓口があります。また、道後オンセナート2018の参加アーティスト、イチハラヒロコさんの「イチハラヒロコの恋みくじ」(100円で頒布)もこちらで引くことができます。潔いメッセージにドッキリ! 道後商店街を散策しながら次の場所へ。そうそう、頭上に展示されているバナーにも注目。写真家・梅佳代さんが〈坊っちゃんたち〉をテーマに道後で撮りおろした新作です。
道後温泉にある英国の古き良き香り漂う「道後山の手ホテル」では、イラストレーター宇野亞喜良さんのイラストレーションで埋め尽くされた部屋が見学(大人1人1000円税込/15分)できます。
宇野亞喜良さんの「恋愛辞典」の見学特典として、道後ぎやまんガラス美術館入場券が付いてきます。道後ぎやまんガラス美術館は、道後温泉本館の象徴、振鷺閣の赤い板ガラスをはじめ、希少な江戸時代のぎやまん・びいどろや 明治・大正時代の和ガラス作品を西日本最多展示数の約300点展示しています。
著名な建築家、黒川紀章が設計した宿、道後舘。こちらで展開されているのは、祖父江慎「部屋本 坊っちやん」(大人1人1,500円税込/20分)。夏目漱石『坊っちゃん』のコレクターでもあり、アートディレクター・ブックデザイナーとして活躍中の祖父江さんは、本を気軽に持ち運べない「部屋本」という発想で作って見ることを試みました。部屋そのものが一冊の立体書籍となります。こちらは、見学特典に道後館新聞『坊っちやん』や笹飴、また喫茶でコーヒーと坊っちゃん団子がいただける喫茶券も付いて、ゆったりと坊っちゃんワールドに浸ることができます。
ホテル椿舘のロビーでは、アーティスト鈴木康広さんの代表作「湯玉の気配:空気の人」を見ることができます。ビニールでできた表情のない「空気の人」を道後の街中に連れ出し、湯玉の気配を採取する映像作品も見られます。また、体験型アート作品の「まばたき証明写真」(600円税込)も展示。普段、自分では見ることができない目をつぶった時の写真がIDとなって出てきます。
重さ1.5トン、高さ3mを超える巨大なクマのブロンズ。道後温泉本館裏の休憩所、振鷺亭前にそびえ立つ大きなクマは彫刻家の三沢厚彦さんがかつて道後公園にあった「道後動物園」へのオマージュとして制作しました。今ではこのクマ、道後随一のフォトスポットとなっています。また、振鷺亭内には三沢さんと親交の深い4名の作家が友情参加し、作家たちが道後にて滞在制作を行った作品「アニマルハウスin 道後」も展示されています。
作家・演出家・画家として多彩な活動をする大宮エリーさんが作り上げた、客室自体がパワースポットになるような作品「楽園」(大人1人1,080円税込/15分)。部屋のいたるところに あふれる大宮さんの遊び心を感じることができます。また、道後のために描かれた「湯玉のあそび」もロビーにて展示されています。
2014年の道後オンセナートより展開を続けている谷尻誠「Sketch」も見学可能です。
道後温泉本館から徒歩1分、風情ある小道を抜けると小さな宿「さち家」があります。ここでは、大阪出身の美術家・松井智惠による作品、「青蓮丸、西へ」(お客様任意でのお支払い) が見学できます。宿入り口にあるシンプルな白い壁の小さなギャラリー全体がインスタレーション空間となり、作家の故郷、大阪と道後を繋ぐ創作の旅物語を体感できます。
およそ3000年の歴史があると言われている道後温泉。その象徴的な建物が明治27年に改築された道後温泉本館です。1994年には現役の共同浴場として初めて国の重要文化財に指定されました。また、道後オンセナート2018では、「足を怪我した白鷺が道後の湯に足を浸すと傷が癒えた」という古の白鷺伝説から閃きを得た浅田政志が8連作のセルフポートレート「鷺の恩返し」(道後温泉本館利用料金)を制作。本館内の廊下に展示されています。
MODEL 長澤メイ