アーティスト

松井 智惠

美術家。1960 年、大阪府生まれ。1984 年、京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。1982 年よりインスタレー ション、映像、写真、素描などミクス ト・メディアを用いて作品を発表。個人の記憶と空間との出会いによっ て独特な「物語」を紡いでいく。ヨハンナ・シュピリ原作の「ハイジ」をベースに現代に生きる自身を重ね合 わせた映像作品「ハイジ」(2004 年からシリーズ化 )、また 2011 年からは絵と言葉から生まれる絵画空間を「一 枚さん」シリーズとして SNS で発表し続けている。2012 年よりそこから派生したシリーズとして、壮大な絵 画叙事詩「オオカミ村ものがたり」を制作し現在に至る。主な展覧会に「有隣荘 松井智惠『プルシャ』」 (2014、倉敷 )、「横浜トリエンナーレ」(2014 および 2005、横浜 )、「トレース・エレメンツ」(2009、シドニー )、 「projects 57, bul lee/chie matsui」(1997、The Museum of Modern Art, NY.)、「日本の現代美術 1985-1995 」 (1995、東京都現代美術館、東京 )「ザ・サイレント・パッション 日本の女性アーティストたち」(1991、栃木 県立美術館 )「ヴェネチア ビエンナーレ アペルト 90 」(1990、Venice) などがある。著書に『一度もデート をしなかった』(2005、中村敬治との共著 )。大阪在住。

制作アート作品

©CHIE MATSUI / Dogo Onsenart 2018

青蓮丸、西へ

2018

作家は道後と自身の故郷、大阪を繋ぐ古の出来事を取材し、時空を越えた旅物語を創作しました。故郷を後にして、東 の港を出発した一隻の小さな舟に乗った親子と犬は、旅の途中でオオカミの子や魚の好きなカワウソ、歌の上手な鳥た ちと出会います。こうした仲間とともに船は西へと向かいますが、想像上の生き物達が現れて、彼らをあらぬ所へ連れ て行ってしまうこともあるでしょう。それでも、舟旅の仲間は、島で遊び、うず潮でワープし、天地もひっくり返りな がら、いつしか道後の湯けむりの中に辿り着きます。画面に表れるさまざまなイメージは、物語の断片で、絵画と立体 の作品の中に散りばめられます。今回あらたに作られたシンプルな白い壁の小さなギャラリー全体で物語を体験できる ように構成されます。

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